Uncontrolled(アンコントロールド)
スーツの上からでは分からない均整の取れた肢体が目の前で露わになる。
小さな顔を支える、すらりとした長い首筋。逞しさを感じる広い肩幅。脱いでみて初めて、着痩せするタイプなのだと知る。筋肉で隆起している胸板に引き締まった腹筋、筋の線が浮かび上がる硬そうな二の腕。同性が羨むであろうほど、男性として恵まれた体格をしている。
「身体、大丈夫?」
星名の上に身を乗り出して顔を覗き込んできた朝倉が、労うような声色で尋ねてくる。髪を撫でてくる手のひらは、温かくて優しい。
見つめられただけで、胸の奥がきゅんと甘くときめいたのが分かる。
どこか異国の王子様が現れたかのようなスマートな振舞いに、彼の瞳に映し出されている自分が特別な存在にでもなった気がして逆上せてしまいそうになる。
単に遊びで身体を求められているのか、少しは恋愛感情に近い好意を抱いてくれているのか、今は確かめたいとは思わない。自分に向けられた劣情が嬉しくて、このまま素直に溺れてしまいたい。
始まりのときのように、再び優しい愛撫が全身に施されていく。
朝倉の唇が、まるで帰る場所は星名の唇と言わんばかりに合間合間に戻ってきては、啄ばむように、時には輪郭をなぞるように舌先で舐めてきたりと軽いキスをしながら、徐々に口内を犯して深いものへと変わっていく。
セックスの最中、こんなにもキスを交わしたことがあっただろうかと振り返りながら星名の方からも朝倉の舌に舌先を絡める。滑らかに惑いなく口内を動く彼の舌は、経験の豊富さを物語っている。そのことに僅かに嫉妬心を燃やしてみたところで、まるで媚薬のような混ざり合う二人の蜜の甘さには適わない。
彼の唇も指先も手のひらの温度も、全てが好ましく感じる。
とろけるような口付けに、身体もどんどん溶かされていく。身体の奥底から蜜がとめどなく溢れ出てきていることを、朝倉の節くれ立った長い指先は知っている。彼の指先の動きに合わせなまめかしい水音を立てているそこに、指がもう一本増やされた。いきたがっている身体が星名の意思とは関係なしに、二本の指をぎゅうぎゅうと締めつけている。泣きたくなるほどの快感を得ているのに、圧倒的な何かが足りなくて、強請るように朝倉を呼ぶ。
小さな顔を支える、すらりとした長い首筋。逞しさを感じる広い肩幅。脱いでみて初めて、着痩せするタイプなのだと知る。筋肉で隆起している胸板に引き締まった腹筋、筋の線が浮かび上がる硬そうな二の腕。同性が羨むであろうほど、男性として恵まれた体格をしている。
「身体、大丈夫?」
星名の上に身を乗り出して顔を覗き込んできた朝倉が、労うような声色で尋ねてくる。髪を撫でてくる手のひらは、温かくて優しい。
見つめられただけで、胸の奥がきゅんと甘くときめいたのが分かる。
どこか異国の王子様が現れたかのようなスマートな振舞いに、彼の瞳に映し出されている自分が特別な存在にでもなった気がして逆上せてしまいそうになる。
単に遊びで身体を求められているのか、少しは恋愛感情に近い好意を抱いてくれているのか、今は確かめたいとは思わない。自分に向けられた劣情が嬉しくて、このまま素直に溺れてしまいたい。
始まりのときのように、再び優しい愛撫が全身に施されていく。
朝倉の唇が、まるで帰る場所は星名の唇と言わんばかりに合間合間に戻ってきては、啄ばむように、時には輪郭をなぞるように舌先で舐めてきたりと軽いキスをしながら、徐々に口内を犯して深いものへと変わっていく。
セックスの最中、こんなにもキスを交わしたことがあっただろうかと振り返りながら星名の方からも朝倉の舌に舌先を絡める。滑らかに惑いなく口内を動く彼の舌は、経験の豊富さを物語っている。そのことに僅かに嫉妬心を燃やしてみたところで、まるで媚薬のような混ざり合う二人の蜜の甘さには適わない。
彼の唇も指先も手のひらの温度も、全てが好ましく感じる。
とろけるような口付けに、身体もどんどん溶かされていく。身体の奥底から蜜がとめどなく溢れ出てきていることを、朝倉の節くれ立った長い指先は知っている。彼の指先の動きに合わせなまめかしい水音を立てているそこに、指がもう一本増やされた。いきたがっている身体が星名の意思とは関係なしに、二本の指をぎゅうぎゅうと締めつけている。泣きたくなるほどの快感を得ているのに、圧倒的な何かが足りなくて、強請るように朝倉を呼ぶ。