夏の恋は弾ける炭酸
私の名前は加瀬夏菜(カセ ナツナ)


黒髪だけど、少しブラウンがまざったミディアムヘアに、髪を巻いている為、カールがかかっている。

小さい頃は髪を二本しばりにしていたけど、今はしていない。

何気なしにする、たこ唇が印象的らしい。


今はまだ帰宅部だけど、最初入学する前は…
吹奏楽部に入りたかった。

でもそれはただの憧れだけで、実際には楽器も上手く弾けないから、諦めちゃったんだ。



私の今隣に座っている好きな人の名前は…


和泉裕樹(イズミ ヒロキ)

彼は野球部に所属していて、だから坊主頭。
彼は目を細めて本当によく笑う人。

クラスのムードメーカー的存在だ!

彼は脚が長くて、何せ体が細い。
時々心配になるんだけどね!


私が彼の事を意識したのは、出席番号の順で、移動教室や教室の席が、隣だったから。

私と隣の席だから、いつも笑って話しかけてくれて、本当に嬉しかった。


私はそんな彼の優しさと、太陽みたいに微笑む笑顔に引かれたんだと思う。


私は彼が好き。
だけど彼はいまだに私のことを、"お前""加瀬"としか呼んでくれない。


小学校から一緒の女子には、ちゃんと下の名前で呼んでいるのに・・・。



彼は手が届きそうで、そう簡単に届かない人。


私はそんな彼を好きになってしまった。


毎日のようにドキドキして、嫉妬して、もう自分を見失いそうだよ。






私はあなたに片想いして、いいですか?



何かがしゅわっと弾ける音がした___

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