どうしても‥‥君が好き
ぞろぞろと工業高校に
入って行く。

相変わらず、黄色い歓声が凄い。

皆で、バレー部を見たり、
彼氏が、いる子達が
話を聞きに行ったりしていた。

何人かの仲間は、バレーボールを見つけて
ボールで、遊んでいた。

そのボールが、休憩してるバスケの人達の所へ

「「「「すみません、邪魔して」」」」
「「「ごめんなさい。」」」」
と、言っているなかで

「「「あんなに、怖い顔しなくても‥‥」」」
「「「ボールとってくれても」」」
と、声がする。

どうしたのかと、近くに行くと
そこに哲がいたから。

「えっ、さとる?」と、
声をかけると
哲は、私を目に止め
ニッコリ、笑って
「さくらこ!」
と、叫んだ。

仲間から
「えっ、桜子の彼氏?」
「あんな顔も、できるの?」
「桜子にだけ・・笑うの?」
「きゃ、凄い」
とか、騒いでる。

哲は、私のそばにきて
「今日は、どうしたの?
うちに来るとか、聞いてないけど。」
と、言うから、
理由を話すと
「そう、じゃ終わったら、
部室に来て。」と
「うん、わかった。後でね。」
と、答えてわかれた。

みんなに冷やかされながら‥‥

そう哲は、
女の人に対してつめたく
硬派だ。

でも、私には違うから‥‥
特別‥感‥があって、
嬉しいとさえ、思ってしまう。


シューズも決まり、
今日は、このまま解散となった。

私は、その足で
哲との待ちあわせ場所へと向かった。

それを哲の元カノと従兄妹が、
見ていたなんて·····知らなかった。
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