奇聞録八巡目



鬼ごっこをしていたときに、背後に鬼が迫ってきた。



子供が遊ぶ気配ではない。



明らかに全てを奪おうとする本物の鬼の気配。



必死に、それこそ血を吐くほど必死に逃げた。



手が背中をかすめる。



痛みが走る。



背後を振り返ると、子供の頭をかじりながら、迫ってくる。



逃げ切った。



必死に逃げ切った。



翌日の新聞には、原因不明の事故。小学生八人が死亡。



と、見出になっていた。



生きていた。



良かったと思った。


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