BLUE‐PRINCE




「父さん、何かあった?」


「病院に行くぞ。咲誇いわく……もうすぐ産まれるってよ」



ドクンッと、心臓が鳴った。


産まれる……?


子供が?


聞き返そうとすると、父さんは母さんと会話を続ける。



「どこの病院だ?……何処だよそれ。…新しくできただと?知るかよ、荻原産婦人科なんて」



荻原産婦人科…?


それって確か、マンションの近くの真新しい病院だった気がする。


王蘭に行く時、いつもそこを通っていた。



「父さん、そこ僕分かる」


「本当か!……なら、葵、運転代われ」


「…………え?」



父さんが真面目な顔で言ってくる。


そんな、無理でしょ。

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