BLUE‐PRINCE
「はやくいこうっ!!」
「あ、こら、奏多っ!?」
待ちきれないというように駆け出した奏多を、朱架が慌てて追いかける。
しかし慣れないヒールを履いているせいか、幼い奏多の足に追いつかないらしい。
奏多は遠くに駆けていく。
このままだと、迷子になってしまう。
「奏多っ……」
「いいよ朱架、ここで待ってて。僕が連れてくるから」
靴を脱ごうとした朱架を止め、僕は急いで走り出した。
5歳とはいえ、暴れたい年頃の奏多。
背が低いこともあって、見つけ出すのは少し困難だ。