Bu-KIYOびんぼう ~幼なじみと不器用な約束~
「タケルッ!」


あああ、あ、ああああ…



タっくんが、雑巾片手に近づいて来た。

「掃除なんかしてる場合じゃない!」

「掃除の時間ですけど」

「今度の試合、打ち上げあるじゃん?」

「ああ」

私はユリエちゃんを引っ張った。

ユリエちゃんは構わない。


「私、どーしてもキヨと行きたいから、あんたキヨの親に勉強会だって言って、引っ張ってきてよ!」


そ、そういうことか。

頭の回転が速いなぁ。

行動も早いけど。
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