【注意・ラストにお知らせ追加!】お遊びなんかじゃいられない
安堵の息を吐きながら、ポンッと茅景ちゃんの頭に手を置く。


いい子いい子をする様にナデナデすると、茅景ちゃんの目元に溜まっていた涙がブワッと溢れ出す。


「フェ……ッ!!怖かったよぉ~~~~!!」


透明な雫をポロポロと溢しながら、茅景ちゃんは目の前にいたオレに抱きついてきた。


茅景ちゃんの頭が胸元に収まると甘い香りが鼻を掠めて、心臓がドクン…とジャンプする。


「阿久津君、春日君、京極君、郡司君、ありがとぉ~~~~…」


皆に向けたお礼の言葉も、オレの名前が最初に出たというだけで、鼓動のスピードが上がった気がした。
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