マウンドの君

チーム




俺達がバッテリーを組んで
早三ヶ月が経った。




近所のお喋りなばーちゃん達の
話題になるくらい
この辺では噂だった。







でも、たいしてチーム自体は強くない。


けど、最高の腕を持った
ピッチャーがいて、


なおかつそれに
ついていこうとする
キャッチャーがいて、


そのリードに従って
守り抜こうとする
内野手が4人もいて、



そしてピッチャー、内野手の
ミスをカバーしてくれる
外野手が3人もいる。




決して実力は伴わなくとも
野球は9人揃って
楽しんだ所でゲーム成立。



試合には勝ち負けがあり
悔しさ嬉しさ
たくさんの感情を持つ
チームがある。



いつしか俺もそんな風に
考える様になった。
< 10 / 11 >

この作品をシェア

pagetop