逆転カップル~可愛い彼氏とイケメン彼女~
「それにね、
翔太君チャラそうに見えるけど
実はそうでもないんだよ

すっごい優しいし」



優しいというのは絶対条件な気もするけど…



「樹って意外と心配性だよね。

ありがとう」


「…はいはい」



結局誰が何と言おうと最後に決めるのは自分自身だ。

それに、亜理紗の言葉を聞いた時あることが浮かんだ。


穂村真尋

彼女と親しい彼であればそんなに悪い人ではない気もした。



あのカラオケ以来、時々4人で会うことが増えた。

部活は綾瀬がバスケ、
亜理紗と穂村真尋が調理部で
部活の休みが重なったときに放課後ファミレスで勉強したりもした。

ちなみにあたしは帰宅部だ。



「まあ、お幸せに」


「うん、ありがとう」



正直何人もの人と付き合って別れて
話を聞かされる度に呆れるが…


本人が幸せならそれでいいか。



亜理紗はニコニコしながら教室を飛び出していった。



それにしても
少し羨ましい。


あたしも誰かと付き合ってみたいなあ…



中学時代、実はあたしにも好きな人がいた。
< 20 / 72 >

この作品をシェア

pagetop