Fighting fantasia
「じ、11億だと…!」

ウラヌスが震える。

あのプライドの高いウラヌスが、人目を憚らず恐怖に震える。

倍やそこらの差ではない。

そんな人智を超越した能力値の持ち主が、この宇宙に存在するのか。

神化の能力値を軽く凌駕するなど、最早神そのものではないか。

そんな想像を絶する能力値を、神は目の前の邪悪に与えてしまった。

最も邪な悪に、最も高い能力値を与えてしまったのだ。

勝てない。

どんなに足掻いても、エフェスに勝てる要素はなかった。

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