不思議能力連続日記(1話読みきり短編)
『おならとか、嫌です。元に戻して』


また勝手にお尻が……おならが喋った。

いや――――!!なんなのこの気持ち悪さ!!!

するとナメクジはのけぞるように体をくねらせた。


「えぇっ! いやなんですか?! 困りました。お礼は一回しかできませんし」


「えぇ――――――!」
『えぇ――――――!』

口とお尻が同時に叫ぶ。いやいやいや!何よこの気持ち悪さ!


「お礼は一回なんです。決まりなんです。ごめんなさい」

そう言うとナメクジはジャンプした。


「あ、私二人までしかこちらの世界の人とお話できません。あなたで二人目なんでこのこと内緒にしててくださいね」

そう言う声が段々遠くなり、あっという間に茂みに消えて見えなくなった。

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