美しいだけの恋じゃない
もちろん、新人自身が忙しくなってしまった場合は本来その仕事をやるべき者、もしくはその時に手が空いている者が担う決まりなのでその点問題はない。


ただ、師岡さんには何度か「新人なんだからどんどん率先してお茶出ししなさいよ!」「この資料さっさとコピーして!」などと責め立てられたりしたのだけれど…。


その都度、佐藤さんや田中さんが助けて下さったので、何とか事なきを得た。


特に佐藤さんは私の教育係という事で、色々な場面で防波堤になって下さった。


自分の通常業務をこなしつつ新人の面倒も見なくてはいけない訳だから、教育係は必然的にベテランか、スキルの高い方が担う事になる。


つまり若くしてその役に任命された佐藤さんはとても優秀な方だという事で、そして私は彼女に面倒を見てもらう為に去年、同じチームに加わったのだ。


そしてメンバーの一員で、まだ入社2年目の、それほど多くの得意先を任されていなかった門倉保を担当する事となった。


彼もまた入社時に先輩の営業マン、今はチームの主任になっている井上さんが教育係に付き、仕事を教えてもらったようで、2年目も引き続き井上主任と同じチームだった。


さらに、そこには先代の教育係である田中さんまで揃っていた。


つまり優秀なメンバーが集まっているという事だ。
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