美しいだけの恋じゃない
「ちょっと須藤さん!これどういうこと!?」
バッグをデスクの足元に置き、給湯室へと向かうべく出入口付近まで歩を進めた所で、壁際に設置されている棚の前に居た師岡さんに強い口調で呼び止められた。
「宅配便の一番小さい袋、あと数枚しかないじゃない!」
「え…」
「こんな状態になるまで放っておくなんて信じられない!郵便や宅配便の仕分け作業はもちろん、発送処理に必要な備品を過不足なく揃えておくのも、一番新人のあなたの役目でしょ!?」
「あ、それは…」
「なに?どうしたの?」
彼女の詰問に対する回答をしようとしたその時、すでに出勤していた我がチームの井上俊一主任が、騒ぎを聞きつけ近付いて来た。
「午前の集荷に間に合うように荷物を梱包しようとしたら、袋がこんなに少なくなってたのよ!」
現物を指差しながら師岡さんが鼻息荒く解説する。
「他にも使いたい人が出て来たらどうするつもりなの!?」
「いや、良いんですよ。無くなったら無くなったで」
再び私に向けて意見した師岡さんに対し、井上さんは冷静に発言した。
「最小の袋の規格は変更になりますから。もうこの形状の物は作らないらしいです」
立場的には上だけれど、井上主任は師岡さんより4年後輩なので、田中さんいわく、ここに異動して来た時からの名残りで現在も敬語を使っているらしい。
バッグをデスクの足元に置き、給湯室へと向かうべく出入口付近まで歩を進めた所で、壁際に設置されている棚の前に居た師岡さんに強い口調で呼び止められた。
「宅配便の一番小さい袋、あと数枚しかないじゃない!」
「え…」
「こんな状態になるまで放っておくなんて信じられない!郵便や宅配便の仕分け作業はもちろん、発送処理に必要な備品を過不足なく揃えておくのも、一番新人のあなたの役目でしょ!?」
「あ、それは…」
「なに?どうしたの?」
彼女の詰問に対する回答をしようとしたその時、すでに出勤していた我がチームの井上俊一主任が、騒ぎを聞きつけ近付いて来た。
「午前の集荷に間に合うように荷物を梱包しようとしたら、袋がこんなに少なくなってたのよ!」
現物を指差しながら師岡さんが鼻息荒く解説する。
「他にも使いたい人が出て来たらどうするつもりなの!?」
「いや、良いんですよ。無くなったら無くなったで」
再び私に向けて意見した師岡さんに対し、井上さんは冷静に発言した。
「最小の袋の規格は変更になりますから。もうこの形状の物は作らないらしいです」
立場的には上だけれど、井上主任は師岡さんより4年後輩なので、田中さんいわく、ここに異動して来た時からの名残りで現在も敬語を使っているらしい。