キミの首輪に、赤い糸を。
どうにか家に着いて、私は彼をソファに降ろす。
えっと、これからどうしよう...。

あ、服、びしょ濡れ...このままだと悪化する、よね。

私は男の子に貸せるような服を探す。
うーん、確かスウェットくらいならあったかな。

ガサゴソと服を探し、やっとスウェットを見つけた。
私と同じくらいの身長だし、着られるよね？


｢あの、着替えた方がいいと思うので、まずこれに着替えてください｣


私はそう言ってスウェットを差し出した。
男の子は素直に受け取り、ゆっくり服を脱ぎ始める。

...って、え！？


｢いやっ、あの、ちょっと待って...今、部屋出ますから...｣


私がそう言って彼を見ると、彼はふわりと微笑んだ。
え...なんでそんな平気なの...気にしないの？

私は部屋を出て、しばらく待って、ドアをノックした。


｢着替え終わりましたか？｣


そう聞くと、ドアが開いた。

スウェット、ぴったりだ...。
それに、首輪そのままだし。

男の子はぺこりとお辞儀をし、私はいえいえと首を振る。
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