キミの首輪に、赤い糸を。
髪を乾かし終わって、私はどうしようか迷っていた。

というのも、男の子を寄りかからせてしまったから、動けないということで。

私はゆっくり男の子を両手で支え、自分から離し、ゆっくりと持ち上げようとした。

重い...。
いや、細身だし軽い方なんだろうけど、女子の私一人じゃ少し大変。

それでもふらつきながら、私は彼をソファに寝かせた。

そして私は、何をするでもなく男の子を眺めた。

睫毛も長いし、今は少し赤いけど、色白だし、髪も綺麗だし、手足も長いし指も細い。
女の子みたいっていうか、人形みたいっていうか。

唯とはどこか違う可愛さを持っている。

あ、そうだ。
冷却シートあったよね。

私は引き出しをあさり、冷却シートを見つけて男の子の額に張った。


「んぅ...」

「あっ、ごめんなさい、冷たいですよね」


彼は小さく声を上げたけど、またすぐにすーすーと気持ち良さそうに寝息を立てた。

私もそんな彼を眺めていると眠くなって、私もソファに縋っていつの間にか寝てしまった。
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