キミの首輪に、赤い糸を。
私の家に着いて、真白はソファに寝転んですぐに寝息を立てた。

疲れちゃったみたい。


「今日は色々ありましたね」

「...ほんっと、色々ありましたね」


そう言って如月さんと笑い合う。


「...前より呼吸が楽になった気がします。まぁ、性格は元々悪いので、そこは変わっていませんが」


そう言って如月さんは笑う。


「如月さん」

「その呼び方じゃ無くていいですよ。下の名前で結構です。和咲さんに呼ばれるなら、自分の名前を嫌いじゃなくなる気がします」

「えっ...と、じゃあ、陵さん...?」

「はい、なんですか?和咲さん」

「今日は、泊まっていかれませんか?」


私の提案に、陵さんはかなり驚いた様子で、だけど、嬉しそうに「ありがとうございます」と言った。
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