キミの首輪に、赤い糸を。
「最後に言っておくことは、真白は貴女の思い通りに動くはずです。貴女が嫌がることはしないでしょうし、貴女が止めろと言ったことは絶対にしません。つまり、真白にとって全ては貴女なのです。重い言い方をしてしまって申し訳ありません」


なんか、すごく緊張する言われ方だな...。


「は、はい。分かりました。責任を持って真白くんを預かりますね」


これじゃあどっちがお願いしたんだかって感じだけど、まぁ、いいか。


「あ、言い忘れてましたが、真白は敬語をあまり使えません。使われるのも得意ではありませんので、敬語を外し、呼び捨てをしていただけると嬉しいのですが」

「あ、はい。分かりました」


なんだか心配になる。
同い年の男子が敬語を使えないのはまあまあ問題なんじゃないだろうか。


「では、これで説明を終わりにします。明日、真白の身の回りのものを持ってきますので。何かあれば、こちらにご連絡下さい」


如月さんは私に連絡先を渡し、私の家を出て行った。

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