キミの首輪に、赤い糸を。
「ほら、ご飯出来たよ」

「んー、やったぁ」


まだ眠そうだけど、私を見て微笑む。


「よし、食べよ。いただきます」

「いただきまーす」


真白はゆっくりしたペースで食べ始め、「おいしい」と笑いかけてくれた。

真白はご飯を作ってあげると感想をくれる。
それが嬉しいし、また作ってあげたいって思う。


「今日は如月さんが荷物持ってくるよ」

「ってことは、ギターがくるねー」


真白はそれを心待ちにしてるみたい。
真白にとってギターは大切なんだと思う。


「真白の作った曲、聴いてみたい」


私は素直にそう思った。


「うん。和咲にならいつでも聴かせてあげる!」


眠気が覚めてきたのか、はっきりした口調でそういう真白。

きっと真白が作る曲は、いい曲なんだろうな。
真白みたいに作曲について何か知っている訳じゃないけど、それでも、なんとなくそう思う。
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