キミの首輪に、赤い糸を。

「壊れてほしくないから」

「あー...今日はなんか疲れちゃったね」


真白はソファにダイブし、私の方に目線を向けた。


「そうだね。私も疲れたー」


本当、今日はよく眠れそう。
色々ありすぎて頭がついていかなかった。

真白の方がきっと疲れてるんだろうけど。


「...ごめんね、勝手に迎えに行ったりして」

「だからそれはもういいって。私も事前に言っておけばよかったね、ちゃんと帰ってくるからって。不安にさせてたならごめん」


真白がこれ以上気にしないように、と、私が謝ったけど、真白は私の方を見て首を振った。


「違うんだ、これは...えっと、その...」


真白は言いにくそうに言葉を詰まらせる。

私は真白の次の言葉を何も言わず待っていた。

そして、真白は口を開いた。


「和咲は何も悪くなくて...、僕がただ、和咲が帰ってこなかったら...きさらぎが...」
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