湖都子のポエム3

トゲのように…

もういいなりにはならない

やめようと思えば
いつだって
私は自由になれた

なのに…どうして…
逆らわなかったの?
私…何やってたんだろう

結局迷惑かけてしまった
私がどうにかできることじゃないけど
あぁ…胸のチクチクが止まらない

今の私の胸に残っているのは…
トゲのように刺さってるのは…
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父の会社が経営困難になって、好きでもない相手と結婚。浮気ばかりの旦那に、家政婦のように扱われ、毎日が地獄だった。

それでも、子供が産まれて…成長を見守るのが生きがいだった。小学生のとき、いじめにあっていることに気づいたけど、何もしてあげられなかった。中学にあがる頃、引っ越して東京にくることになって、安心した

中学になってから、小学生のときのクラスメートが会いにきた。なんでここをしっているの?
2人が会うと聞いて、心配でこっそり後をつけたんだ。今まで見たことのない笑顔。この娘がいたから、この笑顔になれるんだね

中1のとき、誕生日に買ってあげた携帯電話
電話したり、メールしたり、楽しそうだ
その後も、たまに2人で会っているようだった

最近、東京に引っ越してきた彼女と会っているようだった。幸せそうな顔に安心していた。

親族で食事会、行きたくはなかったけど、ホテルに行く。はめられた…食事会じゃなくて、見合い?まだ高校生なのに…

そのまま、出て行く真人を追いかける。嫌な予感がした。

もう、いいなりになるのはやめた。あの家では私も真人も道具でしかないんだ。

真人と2人、荷物をまとめた。離婚が決まり、真人と家を出ることができた。

でも、彼女の居場所も、電話もわからない、連絡がとれなくなっていた。なんでもっと早くあの家を出なかったんだろう?

今の私の胸に残っているのは…トゲのように刺さってるのは…真人が流した涙。辛そうな顔

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