鬼社長のお気に入り!?
 これは……いったい――。


「あぁ、目が覚めたか」


 聞き覚えのある低い声とともに部屋のドアが開かれ、入ってきたのは――。


「や、八神さん!?」


 あまりの驚きに思わず裏返った声が出てしまう。どうしていいかわからず無意識に私は布団を手繰り寄せた。


「ったく、いきなり倒れんなよ、体調管理がなってない」


「へ? 倒れた?」


 そうだ。思い起こせば武川から帰ってきて事務所に着いて、車を降りた後から記憶がない。


「どうしてここに八神さんが?」


「どうしてもこうしても、ここは俺の部屋だからな」


 八神さんの部屋!? 嘘? それじゃ、私……恐れ多いことに八神さんのベッドに――?
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