鬼社長のお気に入り!?
「お前、もしかして今朝の加納さんとの話し聞いてたのか? 立ち聞きなんて趣味悪すぎだぞ」


 八神さんがぎろりと鋭く私を睨む。


「すみません、そんなつもりはなかったんですけど……たまたま聞こえてしまって……」


「まぁ、あまり深く考えるな」


「考えるなって言われても……私、あんまりジークスのデザイナーさんからよく思われてない気がして、だとしたら――」


「だとしたらなんだ? 逃げるのか?」


 八神さんのさらりとした前髪の向こうに私を見据える鋭い瞳。私はぐっと拳を握って言った。
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