鬼社長のお気に入り!?
「あはは、おかげで決まっていた婚約も破断にされて、しかも部長という役職からも下ろされて……君を失ってから全てが狂ってしまったんだ!」


 知らず知らずのうちに壁に追いやられてしまい、私は逃げ場を失ってしまった。廊下を歩く人の影もなく大ピンチに陥いった。


「私はもう桐生さんに踊らされるのが嫌になったんです。それに、今の会社では色んな枠で仕事ができるし――ひっ!?」


「黙れっ!!」


 桐生さんはダンっと拳を壁に叩きつけ、殴らんばかりの勢いで私を睨みつけた。


「杉野さん、僕は杉野さんにもっと頑張ってもらいたかっただけなんだよ? 踊らされてるなんて勘違いだ。あぁ、ごめんね怒鳴ったりして……怖がらないで」


 そんなこと言ったって! 怖い――。
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