鬼社長のお気に入り!?
 綺麗……。あんな素敵なデザインができる人なんだもん、多少性根が悪くったって好きになっちゃうかも――?


 私がカウンターに視線を戻すと、そこにはすでにマスターが用意してくれた新作のカクテルが置かれていた。


「新作なんだけど、愛理ちゃん用にちょっとアレンジしてみました」


「ありがとうございます。いただきます」


 ベビーピンクでしゅわしゅわとした炭酸が口の中で弾ける。かわいい見た目に味はほんのり甘酸っぱい。


「美味しい! 私のためにアレンジしてくれたんですか?」


「そ、愛理ちゃんの景気づけと……新しい恋にね」


 ぶっ!! マスターって意外と乙女なところあるよね……。でも嬉しいな――。


 あまりにも飲みやすくて、私はそれから三杯もおかわりをしてしまった。
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