鬼社長のお気に入り!?
「あの、このファイル、コピーしてもいいですか? なにかの参考になるかもしれないし」
「え? いいけど……消すに消せなかったファイルでさ、あの時のこと思い出すからもう見たくないって思ってたけど……杉野さんのなにか役に立てるなら取っておいた甲斐があったかな」
私は加納さんにお礼をいって、ヤガミ工業のファイルを開いた。
日付はどれも十年前のものばかりで、私はこんな昔からクオリティの高い機能とデザイン性のある商品を考えていたことに驚いた。
「え……」
こ、れって……嘘――。
ファイルを流すように見ていると、とある製品で目が留まった。それは、過去に桐生電機で大ヒットした電子レンジだった。確かにこの電子レンジには見覚えがあった。この電子レンジが発売された当時はまだ桐生電機の総務課にいた。だから直接的な関わりはないが、それと似たような電子レンジのデザインに思わず目を見開いた。
「え? いいけど……消すに消せなかったファイルでさ、あの時のこと思い出すからもう見たくないって思ってたけど……杉野さんのなにか役に立てるなら取っておいた甲斐があったかな」
私は加納さんにお礼をいって、ヤガミ工業のファイルを開いた。
日付はどれも十年前のものばかりで、私はこんな昔からクオリティの高い機能とデザイン性のある商品を考えていたことに驚いた。
「え……」
こ、れって……嘘――。
ファイルを流すように見ていると、とある製品で目が留まった。それは、過去に桐生電機で大ヒットした電子レンジだった。確かにこの電子レンジには見覚えがあった。この電子レンジが発売された当時はまだ桐生電機の総務課にいた。だから直接的な関わりはないが、それと似たような電子レンジのデザインに思わず目を見開いた。