鬼社長のお気に入り!?
「すみません、ありがとうございます」
ちょうどひと息入れようとしていたところだった。八神さんはもしかして私がずっと残って仕事をしていたことを知っていたのかもしれない。
「今日、加納さんにヤガミ工業のファイルのこと聞いてただろ」
「え……? なんで知ってるんですか?」
「加納さんから聞いた。前まではヤガミ工業の話しをするだけでもタブーだったのに、加納さんも変わったな」
八神さんが今は帰宅していない加納さんの椅子に座って、缶コーヒーのプルタブを開ける。
「八神さんは……桐生電機がなくなることを望んでますか?」
そう言うと、八神さんは顔を曇らせたが何かを振り切るように険しい表情に変わった。
「あぁ、望んでるね。桐生電機は赤字決済で会社に蓄えもない。時間の問題だ。それに、今度桐生電機が発表しようとしてる空気清浄機は、おそらくヤガミ工業で考案されてたものだ。今は無き会社の功績を、桐生はいまだに乱用してるってわけだ。そんな会社、俺がこの手でぶっ潰すしかないだろ」
まただ……。八神さんの野望に囚われたような瞳。本当は綺麗なはずなのに……。
ちょうどひと息入れようとしていたところだった。八神さんはもしかして私がずっと残って仕事をしていたことを知っていたのかもしれない。
「今日、加納さんにヤガミ工業のファイルのこと聞いてただろ」
「え……? なんで知ってるんですか?」
「加納さんから聞いた。前まではヤガミ工業の話しをするだけでもタブーだったのに、加納さんも変わったな」
八神さんが今は帰宅していない加納さんの椅子に座って、缶コーヒーのプルタブを開ける。
「八神さんは……桐生電機がなくなることを望んでますか?」
そう言うと、八神さんは顔を曇らせたが何かを振り切るように険しい表情に変わった。
「あぁ、望んでるね。桐生電機は赤字決済で会社に蓄えもない。時間の問題だ。それに、今度桐生電機が発表しようとしてる空気清浄機は、おそらくヤガミ工業で考案されてたものだ。今は無き会社の功績を、桐生はいまだに乱用してるってわけだ。そんな会社、俺がこの手でぶっ潰すしかないだろ」
まただ……。八神さんの野望に囚われたような瞳。本当は綺麗なはずなのに……。