鬼社長のお気に入り!?
「私は今日この発表会に来る取引先と合う約束があるし、キリコの着ぐるみなんか着てる場合じゃないんだけど……あ」
「え?」
美智がなにか思いついたというように私の顔をじっと見つめる。
「あ、あのさ……まさかとは思うけど私にやれって言うんじゃ――」
「お願い!! この通り! そのまさかで唯一の友人を助けると思って、ね?」
「ええっ!?」
そ、そんな……むちゃくちゃだよぉ……だって、もう桐生電機とは無関係だし、私がそんな着ぐるみなんか着てたら変だよ……。
でも待てよ? 着ぐるみを着ていれば万が一桐生さんに遭遇してもバレないかも――?
「わかった。それ、私が引き受ける」
「ほんと!? よかった! あぁ、もうこんな時間、じゃあ早速着替えてもらっていい? こっち来て」
結局、クマの着ぐるみを着ることになってしまった。美智に控え室に案内されて、私はこの先いったいどうなってしまうのだろうかと不安に駆られた。
「え?」
美智がなにか思いついたというように私の顔をじっと見つめる。
「あ、あのさ……まさかとは思うけど私にやれって言うんじゃ――」
「お願い!! この通り! そのまさかで唯一の友人を助けると思って、ね?」
「ええっ!?」
そ、そんな……むちゃくちゃだよぉ……だって、もう桐生電機とは無関係だし、私がそんな着ぐるみなんか着てたら変だよ……。
でも待てよ? 着ぐるみを着ていれば万が一桐生さんに遭遇してもバレないかも――?
「わかった。それ、私が引き受ける」
「ほんと!? よかった! あぁ、もうこんな時間、じゃあ早速着替えてもらっていい? こっち来て」
結局、クマの着ぐるみを着ることになってしまった。美智に控え室に案内されて、私はこの先いったいどうなってしまうのだろうかと不安に駆られた。