鬼社長のお気に入り!?
おそらくいまからプレゼンする資料なのだろう。その画面には、先日私が見たヤガミ工業のファイルそのものが開かれていた。
「……で、ねぇ? 君? 聞いてる?」
「っ!?」
桐生さんに声をかけられて私は我に返ってはっとした。美智がハラハラしたような顔で「すみません」と私の代わりに謝っている。
「このチラシ、全部は配らなくてもいいけどできるだけ配っておいて、ちょっと一服してくるかな、じゃあ今日一日よろしくね」
そう言って桐生さんは画面を落としてパタンとパソコンを閉じると、その場からいなくなった。
「もう、愛理ったら大丈夫? あんまり……って、ちょ、なにしてんのよ?」
私は桐生さんがいなくなったと同時にパソコンに飛びついて勢いよくカバーを開いた。どうやら電源は落としていってないようだ。
よかった! まだファイルも開いたままだ――。
桐生さんは無用心にもファイル画面をタブでおろしただけで、ロックもかけずにいなくなってしまった。まさか一介の社員とバイトのクマが自分のパソコンをいじったりするなんて思ってもいないのだろう。
「……で、ねぇ? 君? 聞いてる?」
「っ!?」
桐生さんに声をかけられて私は我に返ってはっとした。美智がハラハラしたような顔で「すみません」と私の代わりに謝っている。
「このチラシ、全部は配らなくてもいいけどできるだけ配っておいて、ちょっと一服してくるかな、じゃあ今日一日よろしくね」
そう言って桐生さんは画面を落としてパタンとパソコンを閉じると、その場からいなくなった。
「もう、愛理ったら大丈夫? あんまり……って、ちょ、なにしてんのよ?」
私は桐生さんがいなくなったと同時にパソコンに飛びついて勢いよくカバーを開いた。どうやら電源は落としていってないようだ。
よかった! まだファイルも開いたままだ――。
桐生さんは無用心にもファイル画面をタブでおろしただけで、ロックもかけずにいなくなってしまった。まさか一介の社員とバイトのクマが自分のパソコンをいじったりするなんて思ってもいないのだろう。