鬼社長のお気に入り!?
控え室で着替えをすませて会場に戻ると、ちょうど発表が始まったところだった。そして司会の進行とともに桐生さんがステージに姿を現した。
照明が落とされ、桐生さんがスポットライトに照らされる。私は会場の隅の方で身を潜めるようにその様子を見ていた。
「本日はお忙しい中、弊社の新作発表のために御足労頂きましてありがとうございます」
ステージ中央には新作の空気清浄機であるモデルが置かれていて、桐生さんが得意そうに商品説明しだした。
やっぱりあれ、ヤガミ工業のものだよね……。まったく同じって言ってもいいくらいそっくりじゃない――。
「あーあ、相変わらず下手くそなプレゼンだな」
「っ!?」
え……? や、八神さん――!?
突然、真横で野太い声が囁いたかと思うと、それはどこからともなく現れた八神さんだった。私はあまりの驚きに声をあげそうになってしまい慌てて口を手で押さえた。
「い、いつからここに?」
「さっきからここにいた。気がつかなかったのか? 鈍感」
「こんな薄暗いんじゃわかりませんよ、もう! 鈍感は余計です」
さっきからここにいたなら絶対気がつくはず……。私は鈍感扱いされてムッとしながら再びステージに注目した。
照明が落とされ、桐生さんがスポットライトに照らされる。私は会場の隅の方で身を潜めるようにその様子を見ていた。
「本日はお忙しい中、弊社の新作発表のために御足労頂きましてありがとうございます」
ステージ中央には新作の空気清浄機であるモデルが置かれていて、桐生さんが得意そうに商品説明しだした。
やっぱりあれ、ヤガミ工業のものだよね……。まったく同じって言ってもいいくらいそっくりじゃない――。
「あーあ、相変わらず下手くそなプレゼンだな」
「っ!?」
え……? や、八神さん――!?
突然、真横で野太い声が囁いたかと思うと、それはどこからともなく現れた八神さんだった。私はあまりの驚きに声をあげそうになってしまい慌てて口を手で押さえた。
「い、いつからここに?」
「さっきからここにいた。気がつかなかったのか? 鈍感」
「こんな薄暗いんじゃわかりませんよ、もう! 鈍感は余計です」
さっきからここにいたなら絶対気がつくはず……。私は鈍感扱いされてムッとしながら再びステージに注目した。