鬼社長のお気に入り!?
「そしてこの空気清浄機の特徴としましては――なっ」
今までそつなくプレゼンをこなしていた桐生さんの顔色が急に変わった。突然中断してしまったプレゼンに来場者たちが、なんだなんだとざわつき始めた。
「杉野、どういうことだ……なんでヤガミ工業の社名が……」
「八神さん、お願いです。最後まで見てて下さい」
「……わ、わかった」
わけがわからない。というように呆然としている八神さんに声をかけると、八神さんはスクリーンに映し出された見覚えのある社名をじっと食い入るように見つめた。
「あのーすみません、爽やかテレビの北野です。桐生さんちょっと質問いいですか? そのスクリーンに右下に記載されている“ヤガミ工業”というのは?」
ざわつきの中、報道陣からそう質問を投げかけられると、桐生さんはバツが悪そうに顔をしかめた。
「えー、大変失礼いたしました。これはですね……共同開発のものでして――」
「共同開発? 発表前には桐生電機独自で開発した商品だと謳っていましたよね? それにヤガミ工業というのは八神総司氏が設立した会社ですか?」
矢継ぎ早に質問され、桐生さんの額にうっすらと汗が滲んでいるのが後ろの席からでもわかる。
「それにその資料の作成日も記載されてますが、日付が十年前のものですよね? 共同開発といっても、すでに倒産してしまった会社とどうやって開発したのですか?」
「……それは」
桐生さんが拳をぐっと握る。思わぬ展開に報道陣たちがフラッシュを焚き始めた。
――確かヤガミ工業って、プロジェクトが外部に流出したのがきっかけで倒産したんじゃなかったか?
――じゃあ、その流出した先ってもしかして桐生電機だったのか?
――これは大物のネタが釣れたな。
今までそつなくプレゼンをこなしていた桐生さんの顔色が急に変わった。突然中断してしまったプレゼンに来場者たちが、なんだなんだとざわつき始めた。
「杉野、どういうことだ……なんでヤガミ工業の社名が……」
「八神さん、お願いです。最後まで見てて下さい」
「……わ、わかった」
わけがわからない。というように呆然としている八神さんに声をかけると、八神さんはスクリーンに映し出された見覚えのある社名をじっと食い入るように見つめた。
「あのーすみません、爽やかテレビの北野です。桐生さんちょっと質問いいですか? そのスクリーンに右下に記載されている“ヤガミ工業”というのは?」
ざわつきの中、報道陣からそう質問を投げかけられると、桐生さんはバツが悪そうに顔をしかめた。
「えー、大変失礼いたしました。これはですね……共同開発のものでして――」
「共同開発? 発表前には桐生電機独自で開発した商品だと謳っていましたよね? それにヤガミ工業というのは八神総司氏が設立した会社ですか?」
矢継ぎ早に質問され、桐生さんの額にうっすらと汗が滲んでいるのが後ろの席からでもわかる。
「それにその資料の作成日も記載されてますが、日付が十年前のものですよね? 共同開発といっても、すでに倒産してしまった会社とどうやって開発したのですか?」
「……それは」
桐生さんが拳をぐっと握る。思わぬ展開に報道陣たちがフラッシュを焚き始めた。
――確かヤガミ工業って、プロジェクトが外部に流出したのがきっかけで倒産したんじゃなかったか?
――じゃあ、その流出した先ってもしかして桐生電機だったのか?
――これは大物のネタが釣れたな。