鬼社長のお気に入り!?
※ ※ ※
「待ってください八神さん!」
八神さんはひとりでスタスタと百貨店の地下駐車場へ降りていく、私は夢中で八神さんを追いかけた。
「あの! もしかして怒ってるんですか? すみません、あんなこと……単なる私のエゴですよね」
冷たいコンクリートの壁に私の声だけが響き渡る。
私は発表が始まる前、桐生さんが置いていったパソコンにあらかじめセットされていたUSBのデータを全てヤガミ工業のデータに上書きをした。いつも貴重品と一緒に持ち歩いている自分のUSBには以前、加納さんからもらったヤガミ工業のデータが入っていたのだ。それを思い出し、私は全てを明らかにするために小細工をした。そして事は私の思惑通りにいった。
「八神さ――痛っ!」
すると急に私の目の前で八神さんがぴたりと止まり、その勢いで思い切り鼻を八神さんの背中にぶつけてしまった。
「はぁ……悪い。ちょっと、気持ちに整理がつかなかった」
「え……?」
八神さんが振り返って私を見下ろす。
「あぁ、なんなんだよこの感じ……ヤバイ」
八神さんが少し震えた声で目元を手で押さえた。
「待ってください八神さん!」
八神さんはひとりでスタスタと百貨店の地下駐車場へ降りていく、私は夢中で八神さんを追いかけた。
「あの! もしかして怒ってるんですか? すみません、あんなこと……単なる私のエゴですよね」
冷たいコンクリートの壁に私の声だけが響き渡る。
私は発表が始まる前、桐生さんが置いていったパソコンにあらかじめセットされていたUSBのデータを全てヤガミ工業のデータに上書きをした。いつも貴重品と一緒に持ち歩いている自分のUSBには以前、加納さんからもらったヤガミ工業のデータが入っていたのだ。それを思い出し、私は全てを明らかにするために小細工をした。そして事は私の思惑通りにいった。
「八神さ――痛っ!」
すると急に私の目の前で八神さんがぴたりと止まり、その勢いで思い切り鼻を八神さんの背中にぶつけてしまった。
「はぁ……悪い。ちょっと、気持ちに整理がつかなかった」
「え……?」
八神さんが振り返って私を見下ろす。
「あぁ、なんなんだよこの感じ……ヤバイ」
八神さんが少し震えた声で目元を手で押さえた。