鬼社長のお気に入り!?
※ ※ ※
「“桐生電機社長の息子障害事件で逮捕!?”“桐生電機の商品は全て違法に入手したコピーか!?”か、ふぅん……なかなかいい見出し記事じゃないか」
「もう、八神さん! ちゃんと寝ててください。はい、これ昨日頼まれてた満月堂のカステラ」
「お、悪いな」
人の気も知らないで、八神さんは病院のベッドの上で新聞を広げて満足げにしている。
あれから、偶然にも通りがかったマスコミの人に助けられ、八神さんは救急車で近くの大学病院に搬送された。夥しく出血していたし、命に関わる事態だと思い込んでいたが、八神さんの怪我は本当に本人が言っていたように軽傷だった。
「ったく、お気に入りのジャケットに穴開けやがって……」
「心臓に穴が開かなかっただけよかったじゃないですか」
「お前、怖いこと言うなよ」
駐車場で言い争う声がすると誰かが通報してくれたおかげで、桐生さんは結局逃げ切れずに百貨店を出たところで現行犯逮捕された。
大手電機メーカー社長の息子の逮捕劇は世間を揺るがした。尚且つ、桐生電機の不正もヤガミ工業を筆頭に次々と芋づる式に明るみになり、桐生電機は今窮地に立たされている。
「“桐生電機社長の息子障害事件で逮捕!?”“桐生電機の商品は全て違法に入手したコピーか!?”か、ふぅん……なかなかいい見出し記事じゃないか」
「もう、八神さん! ちゃんと寝ててください。はい、これ昨日頼まれてた満月堂のカステラ」
「お、悪いな」
人の気も知らないで、八神さんは病院のベッドの上で新聞を広げて満足げにしている。
あれから、偶然にも通りがかったマスコミの人に助けられ、八神さんは救急車で近くの大学病院に搬送された。夥しく出血していたし、命に関わる事態だと思い込んでいたが、八神さんの怪我は本当に本人が言っていたように軽傷だった。
「ったく、お気に入りのジャケットに穴開けやがって……」
「心臓に穴が開かなかっただけよかったじゃないですか」
「お前、怖いこと言うなよ」
駐車場で言い争う声がすると誰かが通報してくれたおかげで、桐生さんは結局逃げ切れずに百貨店を出たところで現行犯逮捕された。
大手電機メーカー社長の息子の逮捕劇は世間を揺るがした。尚且つ、桐生電機の不正もヤガミ工業を筆頭に次々と芋づる式に明るみになり、桐生電機は今窮地に立たされている。