鬼社長のお気に入り!?
「結局、桐生電機はヤガミ工業だけじゃなくて、色んな所から情報を不正に手に入れてたんですね」
「まぁ、調子に乗るからこういうことになる」
私は仕事が終わると毎日のように八神さんの病室へお見舞いに来ていた。個人的に心配だったのもある。けど、それ以上にあれを買ってこい、これを持って来いと入院中の八神さんはここぞとばかりに私をこき使った。
でも、不思議と嫌じゃないのよね……。
私は入院中の間だけと自分に言い聞かせて八神さんを甘やかしている。
「そういえば明日退院なんですよね?」
「あぁ、ようやくシャバに出られる。仕事も溜まってるだろうし、一秒でも早くここから出たいな」
こんな時でも八神さんは仕事のことばかり考えている。私はベッドの縁に座ると、八神さんが私の手をやんわりと握った。
「退院の日がクリスマスなんてよくできたシナリオみたいだな。お前に明日見せたいものがある」
「見せたいもの……? なんですか?」
「秘密だ」
え……? まさか退院した足でどこかに出かけるんじゃ――。
「だ、だめですよ、おとなしくしてないと……」
「その日じゃなきゃ意味がない」
八神さんの頑固な性格は知っている。だから一度こう言いだしたら聞かない。私が「わかりました」と頷くと、八神さんは私をそっと引き寄せて額に軽く口づけた。
「まぁ、調子に乗るからこういうことになる」
私は仕事が終わると毎日のように八神さんの病室へお見舞いに来ていた。個人的に心配だったのもある。けど、それ以上にあれを買ってこい、これを持って来いと入院中の八神さんはここぞとばかりに私をこき使った。
でも、不思議と嫌じゃないのよね……。
私は入院中の間だけと自分に言い聞かせて八神さんを甘やかしている。
「そういえば明日退院なんですよね?」
「あぁ、ようやくシャバに出られる。仕事も溜まってるだろうし、一秒でも早くここから出たいな」
こんな時でも八神さんは仕事のことばかり考えている。私はベッドの縁に座ると、八神さんが私の手をやんわりと握った。
「退院の日がクリスマスなんてよくできたシナリオみたいだな。お前に明日見せたいものがある」
「見せたいもの……? なんですか?」
「秘密だ」
え……? まさか退院した足でどこかに出かけるんじゃ――。
「だ、だめですよ、おとなしくしてないと……」
「その日じゃなきゃ意味がない」
八神さんの頑固な性格は知っている。だから一度こう言いだしたら聞かない。私が「わかりました」と頷くと、八神さんは私をそっと引き寄せて額に軽く口づけた。