鬼社長のお気に入り!?
発表会も始まり、いつになったら杉野が戻ってくるのかとホール内を探してみた。すると彼女は後ろの隅でぼさっとつったっていた。驚かせるつもりでそっと声をかけると面白いくらいに予想通りのリアクションで思わず噴き出しそうになってしまった。
しかし、そんな余裕だった俺の想像を絶する出来事起こった。
相変わらず下手くそな桐生のプレゼンが始まってしばらく見ていると、スクリーンに見覚えのある会社名となぜか俺の親父の名前が入った資料が映し出された。
な、なんだってこんなものが……?
頭の中が真っ白になって声も出なかった。杉野が最後まで見ていろというのでとりあえず事の顛末を見守ることにした。
あんなものが公開になって案の定、桐生はマスコミの糾弾にあっていた。内心ざまあみろと思ったが、あまりにもくだらなさ過ぎてその場にいる時間さえも惜しくなり帰ることにした。
なんて無謀な女なんだ。
データの上書きをするなんて、下手すりゃ桐生に拉致監禁でもされ兼ねなかったというのに、ほんとに馬鹿な女だ。
けれど、それは俺のためというよりもヤガミ工業のためを思っての事だとわかっていた。だから彼女の気持ちが素直に嬉しかった。そして、あんな暴挙に出させてしまった事に自己嫌悪にもなった。
嬉しい気持ちと情けない気持ちがぐちゃぐちゃになって思わず目頭が潤んでしまった。これで桐生電機も終わるだろうと思っていたらあの男は思いのほか執念深いやつだった。駐車場まで追いかけて来て虚ろな目をしていた桐生を見て俺は危険を感じた。
しかし、そんな余裕だった俺の想像を絶する出来事起こった。
相変わらず下手くそな桐生のプレゼンが始まってしばらく見ていると、スクリーンに見覚えのある会社名となぜか俺の親父の名前が入った資料が映し出された。
な、なんだってこんなものが……?
頭の中が真っ白になって声も出なかった。杉野が最後まで見ていろというのでとりあえず事の顛末を見守ることにした。
あんなものが公開になって案の定、桐生はマスコミの糾弾にあっていた。内心ざまあみろと思ったが、あまりにもくだらなさ過ぎてその場にいる時間さえも惜しくなり帰ることにした。
なんて無謀な女なんだ。
データの上書きをするなんて、下手すりゃ桐生に拉致監禁でもされ兼ねなかったというのに、ほんとに馬鹿な女だ。
けれど、それは俺のためというよりもヤガミ工業のためを思っての事だとわかっていた。だから彼女の気持ちが素直に嬉しかった。そして、あんな暴挙に出させてしまった事に自己嫌悪にもなった。
嬉しい気持ちと情けない気持ちがぐちゃぐちゃになって思わず目頭が潤んでしまった。これで桐生電機も終わるだろうと思っていたらあの男は思いのほか執念深いやつだった。駐車場まで追いかけて来て虚ろな目をしていた桐生を見て俺は危険を感じた。