鬼社長のお気に入り!?
 社内ではほとんどの社員が男女関係なくソニックビューティーを手にしているのを目にした。自分がデザインを考え、形になり、それを人が喜んで使ってくれる。もちろん他のお力添えもあってこそだがデザイナーとしては嬉しい光景だ。


 そんな時、私のスマホにメールが入っているのに気づく。


『おはよう、さっきは声かけられなくてごめん。専務とかと話しててさ、それより社内メール見てくれた? 参加してくれると嬉しい』


 美智が言う通り、私に気づいてたんだ。そう思うと声をかけられなかったことに少し残念な気持ちになるが、上司と話していたのなら仕方のないことだ。私はメールに書かれていた内容を見るとすぐに社内メールをチェックした。


“エレクトロニックEXPOの打ち上げの件”
< 49 / 367 >

この作品をシェア

pagetop