俺様王子とメイドちゃん
「三ノ宮美咲さんだよね?」


「あっ、はいそうです。あなたのお名前

は・・・」
 

「僕は如月蒼。はじめまして、ではない

かな」


蒼は、そう言うと優しく微笑んだ。




「あ、分かった! 湊とよく一緒にいる方

ですね!」




どうりで、見たことがあったのかあー


それにしても、落ち着きがあって優し

そうな人

横暴な湊とは大違い

いや、大違いっていうより真逆?





「遅くまで残って、勉強してたの?」



「はい、来週の模擬試験に向けて。

ご存じの通り、西園寺さんと勝負してます

から!」



わたしの目線は、自然と蒼の涼しげな目元

に引き寄せられた。



薄い藍色の瞳だ・・・

ハーフなのかなあ、すごく綺麗な色


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