O♡L
横を見ると、不思議そうにあたしを見つめる光輝さんがいた。


「光輝さん…!」

「奈緒ちゃん、せっかくだし出場しようよ!きっと楽しいよ!って、俺も今年が初めてなんだけどねっ」

光輝さんは無邪気に笑う。


「はい、これ!競技のくじ引きだから引いてみて!」


そんな、見ているだけでとろけてしまいそうな光輝さんの笑顔を見ていたら、断れるわけがない。


気づいたら、あたしはくじ引きの紙を1枚引いていた。
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