O♡L
「俺、楽しみにしてるんだから、絶対予定空けておいてねっ」


光輝さんは小声でそう話すと自分の席に戻って行った。


あたしは無意識のうちに、光輝さんの後ろ姿を眺めていた。


「奈緒、見とれすぎ〜!」

ぼーっとしていたあたしの脇腹を隣の席のあずさが突つく。


「また奈緒ちゃん顔赤いよっ?それに今日は、耳まで真っ赤!」


向かいの席のマリコさんまであたしを冷やかしてくる。
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