binoculars * glasses

ピエロ

僕はピエロ
カラフルに飾り付けられた 舞台の上
クリーム色のライトを浴びて
大玉に乗ってくるくるまわります
透明な 見えない客に向かって
そこにあるのは
赤い小さな回覧席だけ。


僕はピエロ
水玉模様の衣装に身を包み
赤い鼻をして笑ってるけど
ほんとは少し 悲しいです
僕もみんなみたいに笑って
この舞台を飛び出してみたい
僕じゃない 僕になりたい


それはね、手が届くはずなのに
いつも消えてなくなってしまうんだ。


僕はまるで
みえないピアノ線で
吊された
操り人形みたいだね


僕はピエロ
僕にはこの世界が
モノクロで
囚われるものでしかない

僕はピエロ
届かないものが
手に入る日は来るのかな?


僕はピエロ
今日もまた
無理に笑って
世界が変わる日を
夢みてる



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自分が壊れるまで、自分をコントロールすることが、貴方には出来ますか?
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