bitter and sweet-主任と主任とそれから、私-
日曜日の夕方、2人でピザを注文して、仲良く頬張る。
本郷主任は普段全く料理をしないようで、この家には調味料すら置いてないことに、私は二泊もしてしまった昼過ぎに気付いた。
調味料どころか、キッチン家電は電子レンジとキッチンの真ん中に偉そうに鎮座しているエスプレッソマシーン。
そして未使用らしい鍋とフライパンとやかん位だった。
心は十分満たされていたけれど、何度も身体を求めあったせいで、身体に鉛が入っているかと思う程重くて、気だるい。
そのせいで、結局買い物に行く元気はなかった。
「じゃ、料理はこの次だな」
会社では、絶対に見せないであろう優しい笑顔を向けられると、私はまだ慣れなくて、恥ずかしくてして俯いた。
「はい。あっ、今度調味料、買ってきてもいいですか?」
「もちろん。」
私の返答に、穏やかな優しい笑顔を絶やすことない本郷主任は、私の向かいに座りながら頷きながらピザを頬張った。