bitter and sweet-主任と主任とそれから、私-
「知ってますよ!!女子社員が契約更新して、社員寮に居座ると婚期を逃すってジンクスでしょ?」
少しだけ語気を荒げて、ジト目で本郷主任を睨むと、本郷主任はおかしそうに肩を震わせた。
「いいんです。私、仕事に生きますから。本郷主任とこうして一緒に居ることが出来れば…」
自分の言葉が恥ずかしくなって、最後の方は聞き取れないほど小さな声になってしまった。
「そっか、それならいいんじゃないか」
それでも、二人きりの空間では、本郷主任の耳にまでしっかり届いていたようで、本郷主任は耳まで真っ赤にして、冷静さを取り戻したいのかグラスに注いでいた炭酸水を一気に飲み干した。