bitter and sweet-主任と主任とそれから、私-

「大石さん、ラーメン食べ行きましょう」

昼休み直後に怒鳴ってしまった年上部下の大石さんに声をかけると、軽くあしらわれてしまう。


大石さんの毎回の付き合いの悪さに若干苛立ちを覚えたものの

「じゃ、広報チームは明日行けるメンバーで飲み行くぞ。その分、今日は死ぬほど頑張って仕事終わらせろよ」


フロア全体に聞こえるように言うと、大石さんも笑っていた。

今日は二人だけのラーメンは大石さんには居心地が悪かったのだろう。


ふと、安藤を見ると、別段興味がなさそうにパソコン作業をしていた。


「おい、安藤。お前、参加者取りまとめて、店予約しておいて。じゃあ、お疲れ」

俺が告げると、安藤は目を丸くしていたが、渋々頷いていた。


「安藤が来ないでどうするんだ」


俺は1人になったエレベーターの中で呟いていた。
 
< 33 / 282 >

この作品をシェア

pagetop