bitter and sweet-主任と主任とそれから、私-

そんなことを考えていたら急に唯野主任が私を見ていた。


「安藤さんは、1週間後でも大丈夫?」


そう尋ねられ、唯野主任の優しさに思わず頬が緩んでしまう。


「あー、安藤は今日でもいつでも大丈夫だから」


私が返事をする前に、本郷主任がぶっきらぼうに即答してしまったので、ジト目でにらんでしまった。


本郷主任が意地悪そうに笑っている。

他の社員は気付いていないようだけれど、明らかにいつもよりご機嫌斜めなのがわかる。


「じゃあ、決起集会は1週間後にして…。とりあえず!!今日は今から行けるメンバーで親睦会しましょう」


雰囲気を変えるように神部君の明るい声がフロアに響く。

折衷案で折り合いをつけるあたりが神部君らしい提案だ。


「それならそうと、予定ない奴は、飯食いに行くぞ。安藤、今からいつもの店予約しろ。」


本郷主任もいつもの笑顔に戻っていて私に指示出ししたから、少しだけ一安心した。
 


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