bitter and sweet-主任と主任とそれから、私-
あれから何分経っただろう。


トイレから出て行くタイミングも、どんな表情で唯野主任の所へ帰るべきなのかも分からず、頭の中は


「じゃあ、俺、安藤さん狙っていい?」


唯野主任の言葉がぐるぐるとリピート再生されている。



「よっし」


若干の酔いはあるものの、今日は憧れの唯野さんの手前ビールを控えていたのがせめてもの救いだった。


自分に気合を入れて私は勢いよくトイレから出ると、トイレの前には本郷主任がいた。


狭いトイレの前の通路で私たちは向かい合ってしまったような状態になってしまった。


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