bitter and sweet-主任と主任とそれから、私-

その時ふと

「もっとばりばり働きたいなら、健康管理しっかりしろ!!!!健康管理も出来ない奴に仕事なんか任せられない」


怒鳴っていた本郷主任の言葉が頭をよぎる。


怒った顔も、その声もはっきりと私の頭の中で何度も何度も繰り返される。



唯野主任に甘えてしまったら、きっと楽になる、


でも…


でも…

ここで帰ったら、駄目な気がする!!

 



「あの、唯野主任。」

「ん?」


唯野主任を両手で押し返し、抱きしめられていた腕から抜け出て距離をとる。



「お気遣いありがとうございました。ちょっと休んだら、大丈夫です」

「本当?」


「はい、でも今日は残業はしません」


そうやって笑ってみせると心配そうに眺めていた唯野主任もいつもの優しい笑顔を見せた。


「あの、ご迷惑おかけして、すみませんでした」

姿勢を正し、頭を下げる。

「頭あげなよ。安藤さん」

そう言われてゆっくり頭を上げると、唯野主任は私の手首を握り、引っ張ったので私はもう一度唯野主任に抱きしめられるという状態になった。


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