目なし女の消えない呪い
目なし女の呪いを解くために
美月は家に帰り、自分の部屋のベッドに座り、父と母が家に帰ってくるのを待っていた。




美月はうつむき、床を見つめながら、これから自分がしようとしていることが正しいのかを自問した。




〈 これから私がお父さんとお母さんに言おうとしていることは、きっと二人の逃げ道を塞ぐことになるわ。

でも私は、長島優子のことを曖昧なままにはして置けない。

目なし女の呪いを解かなくては、グループLINEのみんなが死ぬの。

私はこれから、暴いてはならないはずの過去を暴く。

私たちは、真実を知らなければならないから 〉




美月がそんな物思いに耽っているとき、玄関が開く音が聞こえてきた。




美月にとってその音は、今までの幸せだった家族の真実を探る合図だった。




美月は、両親を問い詰める決意を固め、ゆっくりと立ち上がった。
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