目なし女の消えない呪い
「弥生、どうした?

大丈夫か?」




拓也がそう言うと、弥生は涙を拭って、拓也に言った。




「私、強がっていたけど、本当は怖いの……。

目なし女がこの部屋に現れたら、きっと私は助からない。

グループLINEに貼られた動画みたいに、私も瞳をえぐられ、殺されるの。

でも、そんなのって、イヤだよ。

私はまだ死にたくない……。

ねぇ、拓也。

目なし女に狙われるのが、どうして私なの?」




美月は弥生のその一言に、深く傷つき、下を向いた。




〈 弥生が呪われたのは、きっと私のせい……。

私がみんなに不幸を巻き散らかして、弥生にまで被害が及んだの。

私は弥生を助けたい。

たとえ自分が犠牲になっても、弥生だけは絶対に! 〉
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