青い春の中を、きみと一緒に。
 
けれどそこで、俺は今までの天国のような気分から一変、奈落の底に突き落とされたような感覚を味わうことになった。

“そんなこと”って……。

紺野さんにとっては“そんなこと”じゃなかったから、2週間かかってやっと答えが出せて、勇気を振り絞って気持ちを言いに行ったんだ。

小原さんも鎌田さんも、どうしてそんな冷たいことが平気で言えちゃうんだよ……。


「あ、いいの。きっとあたしの言い方が良くなかったんだと思う。責められたような気分にさせちゃって、売り言葉に買い言葉ってあるでしょう、そんな感じだった」

「いや、でも……」

「それにあたしたち、たぶんずっと気づかないふりをしてたんだ。もうずいぶん前から無理して仲良くしている感覚が3人ともあったから、今回のことはいいキッカケになったと思ってる。高橋くんにもそう思ってもらえたら、あたしは嬉しい」

「……そんな」


紺野さんは俺の気持ちを落ち着かせるために明るい声で言い、にっこりと笑顔も絶やさない。

けれど当然、俺には納得できない部分が多々あって、紺野さんが思っているように俺も思えるかどうかなんて、正直分からない。

だってずっと傷ついていたのは紺野さんだ。
 
< 27 / 30 >

この作品をシェア

pagetop