甘々王子にユウワクされて。
そう思って、なんだか悲しそうにもさみしそうにも、弱そうにも見える背中を眺めていると。
ふとその彼が振り返った。
「なんなの……何の用?」
迷惑そうな顔、声とセットで。
邪魔だとでも言わんばかりに話しかけてきた高槻くん。
なんだ……気づかれていたんだ。
「あの、6月中旬にある文化祭なんですけど。男子の実行委員に高槻くんお願いしたくて」
「は? なんで俺なの」
「く、くじで決まっちゃって……」
"は?"なんて言われると怖くなってしまう。
少しびくんと肩を揺らしてしまった。
「それをなんでキミが言いに来るの?」
「女子の、実行委員がわたしなんです……」